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日光の僧房での心霊研究と霊界体験

所在地栃木県日光市中宮祠(華厳の滝)
年代明治〜昭和
登場不明
出典私の心霊術

どんな伝承か

新築の家を手放し、原稿の注文も途絶えて貧乏のどん底に落ちた著者は、東北から新潟を回り、ようやく日光の僧房に身を落ち着けた。東京へ帰る旅費もなく、娘の顔も見られないまま、男体山を仰ぎ、稲荷川の激流を前に黙想する日々が続き、心霊学の研究はいっそう深まった。夜半には中禅寺湖まで登って華厳の滝の轟きに耳を澄ませ、修験の行者に倣った荒行も試みた。青白い月の光の中で大滝を見つめていると、生と死の問題が少しずつ解けていくようで、霊界の存在がおぼろげに感じ取れたという。酒を断った禁欲の暮らしは、著者の生涯の転機となった。

原典より

青白い月光のなかであの大きな滝をみていると生死の問題が、少しずつ解明されていくようだった。—— 私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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