日光千里眼が子供の百日咳を的中
どんな伝承か
日光の千里眼の男が本所の親類の家を訪ねたとき、座敷に通るなりしばらく子供の顔を眺め、この子は病気だ、三日放っておくと取り返しがつかなくなるが、今すぐ医者に見せれば三、四日で治ると警告した。家の者は元気そうな子供が病気とは思えなかったが、万一を考えてすぐ医者に診せると、子供は潜伏した百日咳にかかっていた。この病は決まった時間のうちに注射をしなければ命にかかわるものだという。
原典より
此男本所の親類へ来た、座に通るや姑く子供の顔を打眺め『是れは大変だ此の子供は病気だ三日も放て置くと取返しの附かぬことになる、其代り今往て見て貰へば三四日でなほる』と警告した—— 心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。