玉枝の透視の姿勢と光
どんな伝承か
記者が玉枝に千里眼のきっかけを尋ねると、夫が学校へ出たあとは一人なので、千里眼の新聞記事を読んでひそかに試したところ、初めはうまくいかなかったが、近ごろふと目の前に文字が現れたと答えた。正座してうつむき加減になり、右手を下に入れ左手を膝に置いて深く息をすると、周りの声も聞こえない無我の境に入る。すると右の方から光が現れ、その光の中に文字がはっきり見え、折ったりもんだりした紙でも平らに見えるという。難しい字を見ようとすると頭が痛み、終わると夢から覚めたようで息苦しくなるとも語った。
原典より
右の方から光が顕はれます其光が明瞭として居ますと其中にチャント見へます—— 心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。