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諏訪坂の一つ目大入道

所在地埼玉県さいたま市中央区上峰(諏訪坂)
年代伝承
登場太郎兵衛、塩を運ぶ馬子・大入道に遭った当人
出典与野市史 民俗編――伝説・昔話

どんな伝承か

昔の与野では、荒川の羽根倉河岸に揚がった塩を馬の背に積んで運んでいた。馬子の太郎兵衛が塩を二俵積んで諏訪坂の難所を登っていると、背後に見上げるほどの一つ目の大入道が立ち、押してやるから塩を一俵よこせと言う。怖さに渡すと大入道は俵をひと飲みにし、残る一俵も、ついには馬まで飲み込んで、太郎兵衛にもつかみかかった。太郎兵衛は坂の上の農家に逃げ込んで棚に隠れ、大入道が土間の大釜に入って眠り込むと、蓋に石を積んで火を焚き、とうとう退治した。腹を裂くと塩俵二つと生きた馬が飛び出し、太郎兵衛は無事に家へ帰り着いたという。

原典より

そこに立っていたのは、なんと見上げるような一つ目玉の大入道ではありませんか。—— 与野市史 民俗編――伝説・昔話(与野市(編)・与野市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

与野市史 民俗編――伝説・昔話(与野市(編)・与野市史)

『与野市史 民俗編――伝説・昔話』は、与野市史の民俗編から「一〇 伝説・昔話」の章だけを収めたものである。武蔵国足立郡与野にまつわる伝説と昔話二十話を、疫神や弘法大師、源頼義の伝えから、お化け地蔵・一つ目大入道・天狗隠し・猫橋のいわれなどの怪異譚まで、おおむね時代順に並べる。十五話は岡安茂生編『与野の伝説』に、ほかは『埼玉県伝説集成』『大宮市史』に拠り、再調査して題名や内容を書き改め、多くの話の末に注を付す。

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