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虎御前と曽我十郎

所在地神奈川県平塚市万田
年代伝承(明治〜昭和)
登場曽我十郎、虎御前
出典平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承

どんな伝承か

万田の話者によれば、鎌倉の幕府から西へ向かうには田村の渡しで川を越えて万田の方へ来て、そこから曽我へ抜けたという。これが鎌倉道で、曽我兄弟の十郎は、大磯にいた恋人の虎御前のもとへこの道を馬で通ったと伝わる。虎御前は大磯の遊女ながら品格の高い人で、山下の露木の家の出とされ、その屋敷のまわりには今も堀の跡が残っている。京から公卿が使いに来るときは土地の豪族の家に宿を取ったので、虎御前は豪族の娘と都から来た人との間に生まれた子だと言い伝えられ、やがて大磯の遊女となって十郎が通った。十郎の文も残っているという。

原典より

曽我の兄弟、十郎は、大磯の恋人虎御前へ、ここを通って馬で通ったということで、大磯の遊女だけれど気品の高い遊女だからね。—— 平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書)

『平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承』は、平塚市の旭地区の民俗調査報告書のうち、第八章「口頭伝承」を収めたものである。下山下・万田・公所・山下などで聞いた昔話十五話、狐に化かされた話や狐憑き・ムジナ・神隠し・幽霊・塚のたたりなどの世間話四十一話、曽我伝説の虎御前や社寺のいわれなどの伝説十一話を収める。昔話は『日本昔話集成』『日本昔話名彙』に照らした分類表を掲げ、各話に地区名や話者名を添え、末尾にことわざといいまわしを載せる。

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