コオロヘエタ(化け狐狸の昔話)
どんな伝承か
四之宮で聞かれた昔話である。年を経たコオロヘエタというものが現れるが、それが狐なのか狸なのかは語り手にもはっきりしない。この化け物は家のおじいさんかおばあさんを殺し、その人になりすます。家の者は少しも気づかずに暮らしているが、最後になって化け物は自分の正体を名のり出て、「ナガシの下の、なにを見ろ、エンの下のなにを見ろ」と言うのだという。話型は勝々山に分類されている。
原典より
なんとかのコオロヘエタ、年をとった、あれは狐なんだろうか、狸なんだろうか、それをね、が、出てきて、おじいさんだか、おばあさんだかを殺してなりすますんですよね、…—— 平塚市史民俗調査報告書 6(大野) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平塚市史民俗調査報告書 6(大野)
『平塚市史民俗調査報告書 6(大野)』は、平塚市大野地区の民俗調査報告のうち、第八章「口頭伝承」の冒頭を収めた抜粋である。十五人の伝承者から聞いた話の概況を述べ、四之宮・八幡・真土・南原・中原で採った昔話十五話を、カセットテープから翻字した語りのまま地区と話者名を添えて載せ、『日本昔話大成』による話型一覧を付ける。世間話は狐などの動物、神仏・水・火の怪異、村と人の話、須賀の頓狂話に分けた解説までで、各話の本文と伝説の節には及ばない。