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掘ると熱病に倒れる熊木家の塚

所在地埼玉県戸田市大字上戸田
出典戸田市史 民俗編

どんな伝承か

上戸田の熊木家の塚は、掘ることも上に乗ることも禁じられ、神のように扱われてきた。正月や節供には灯明を上げ、変わりものを作って供える。昔、ある武士が鎧と兜をこの塚に埋めて東北へ落ちていったとき、小石の陰にでも隠れて逃げ延びてほしいと願った人々が塚に石を載せたといい、その石も取ってはならない。何代か前の先祖が塚を掘ると刀が出てきたが、その晩に熱病で亡くなった。塚のわきの竹を切った人も売った人も熱を出したという。ただ熊木家の者が掃除をしても写真を撮っても障りはなかった。この家では正月に鏡餅を供えず、切り餅を半紙で包んだ「隠し餅」を供えたという。

原典より

しかし、その人は、掘った晩に、熱病にかかって亡くなったという。—— 戸田市史 民俗編 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

戸田市史 民俗編

『戸田市史 民俗編』は、戸田市の市史民俗編から、第三節「伝説」だけを収めたものである。美女木・新曽・上戸田・下戸田・下笹目・惣右衛門の話者が語った、源頼朝の奥州征伐にまつわる美女木の地名のいわれ、下笹目の聖釜のヌシとカッパ、荒川に身を投げた女の地名、美女木八幡の鐘、弘法大師の石芋や弘法清水などを収める。説明伝説・歴史伝説・信仰伝説を広くとり、村・ホラ、石・岩、水、塚、祠堂、その他の六つに分け、各話の終わりに話者の地区を記す。

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塚祟り熱病刀禁忌伝説落ち武者鎧兜隠し餅

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