テレビを見て鉢から飛んだサボテン
どんな伝承か
発明家の橋本健がテレビ番組に出て、サボテンの超能力(ESP)をさまざまに試す実験を見せた。放送を見ていた世田谷に住む新納八重子と月子の母娘は、さっそく自宅のサボテンに、心があるのなら今すぐ鉢から跳び出してみせてと呼びかけた。すると二階のベランダに置いてあった鉢からサボテンがたちまち飛び出し、下の中庭へ落ちたという。三浦聖竜『心霊の不思議』はこれを植物にも超能力がある例として挙げている。著者の柳川はこれに異を唱え、感情があるなら二階から身を投げるような真似はしないはずで、跳び出せと念じた人の側に念力が生じたと見るほうが筋が通ると論じている。
原典より
ある日、橋本健氏が、テレビに出演して、サボテンのESP能力をいろいろの角度から実験してみせたところ、それを見ていた世田谷の新納八重子、月子の母娘が、早速…—— 宇宙からのメッセージ――心霊現象の虚と実(柳川昌弘・柳川昌弘・仏教心霊論・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宇宙からのメッセージ――心霊現象の虚と実(柳川昌弘・柳川昌弘・仏教心霊論・1984年(昭和59年))
『宇宙からのメッセージ――心霊現象の虚と実』は、柳川昌弘が昭和五十九年に著した霊魂論である。仏教の無我説と「無差別智」の立場から、霊媒・幽霊・生き霊・水子霊・転生・動物霊・霊界・死後の世界といった心霊思想の主題を一つずつ取り上げ、霊魂の実在説を検討する。三部立てで、第三部の資料にはインド哲学と西洋哲学の霊魂論の概説、和辻哲郎『原始佛教の実践哲学』とグレゴワール『死後の世界』からの抜き書きを収める。