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天狗と少女・太田村の娘(北越奇談)

所在地新潟県燕市太田
年代寛政年間(1789-1801年)
登場太田村の農家の娘/赤い顔の坊さん(天狗)
出典お化けと幽霊

どんな伝承か

寛政年間、蒲原郡太田村の農家の娘が燕町の祭を見に出かけ、連れとはぐれて探し歩くうち、赤い顔をした坊さんと出会った。いっしょに祭を見て回ると、娘が腹がすいたと心で思えばすぐ茶店に入れてくれ、欲しいと思えばかんざしでも食べ物でも買ってくれたが、坊さんは代金を払わず、売り手も気に留めなかった。家に帰ってからも、娘が望めば遠くの物がひとりでに飛んで来た。家人が問いただそうとすると家が鳴り揺れ、鍋や釜は梁の上へ飛び上がった。うわさを聞いて見物人が集まり、けなした者には鍬や棒が飛んで打ちかかったが、ひと月ほどで自然に止んだという。

原典より

家人がご飯を食べようとすると、なべやかまが飛び上がって、はりの上などにチョコンと乗っかります。—— お化けと幽霊(大高興・1978年(昭和53年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化けと幽霊(大高興・1978年(昭和53年))

『お化けと幽霊』は、大高興が昭和五十三年に青森市の北の街社から出した、お化けと幽霊と心霊現象の解説書である。仮死からの蘇生や霊魂論に始まり、青森県内を中心とする心霊写真の実例、こっくりさんなどの霊界通信法、著者や知人が語る幽霊の体験談、江戸時代の『北越奇談』を著者が現代文に訳した天狗や鎌鼬の話を収める。問答の形でお化けを語る節、幽霊の存否論・分類・人相学、心理学者による心霊現象の否定を経て、巻末に心霊用語の解説を付す。

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