雪の夜に宿を貸したうさぎ
どんな伝承か
七曲りの峰山で畑仕事の帰りに太郎どんが怪我をした子うさぎを助けてやった。その後、雪の正月に喜連川からの帰り道で迷った太郎どんは灯りのついた家に立ち寄り、足を痛めた娘にもてなしを受ける。翌朝礼をしに戻ると家は跡形もなく、あの娘は峰山で助けたうさぎだったのではと思い当たり、太郎どんは以来猟をやめたという。
原典より
後んなって、足ひきずりながらよぐ面倒みでくれだ娘っこは、えづだったが、七曲りの峰山んとごで、足痛ぐしてだちっけえうさぎめじゃなかんべがって思ったもんで、…—— 氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史)
『氏家町史 民俗編――伝説・昔話』は、氏家町の町史民俗編のうち、第五章「くらしと言語」の第一節「伝説・昔話」と第二節「ことわざ、俗言」の初めを収めたものである。昭和七年版『氏家郷土誌』の数編と町史編さん室などが集めた話から選んだ二十七話を土地の方言の語りに直して載せ、勝山城にまつわる歴史伝説や地蔵の信仰伝説が多い。各話の末に方言を主とする語注を付け、ことわざの節では日常に使われた俗言を頭の音(あ・い・う)ごとに並べる。