お盆に帰る先祖の蛇と妹の死を告げた蝶
どんな伝承か
お盆になると、この家には必ず蛇がやって来る。先祖が蛇の姿で帰って来るのだと言われ、座敷で虫干しをしていると床の間に蛇がとぐろを巻いており、祖母もじっと見守っていた。また、生まれかわった者は蝶になってもよく来るので、来たときには呼びかけてやるものだという。ある年の四月、部屋の中に蝶が舞い込み、しばらくすると妹が亡くなったという知らせが届いた。
原典より
先祖が蛇になって帰って来るといって、座敷で虫干ししていると、蛇がとぐろを巻いて床の間にいる。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、第七章「口承文芸」の伝説・世間話を収めたものである。竜ケ崎地区で聞き取った狐のお産や狐に化かされた話、狐憑き、幽霊屋敷、生まれかわり、家の主の蛇、龍ヶ崎の大火、首吊り榎、神木のたたり、源頼政の旧跡、鏡田などを、話し手の口調のまま載せる。話の末尾には多く話者の町名と性別を記し、生年か採録日を添える。昔話の一部には「大成」の話型名を付す。