虫歯の願をかけたおもよ井戸
どんな伝承か
下寺尾には、おもよ井戸と呼ばれる井戸があった。やぶの中にあって、いつも冷たい水が湧いており、奥へ分け入っていくと井戸に行き着くと言われていた。池の中には島のように突き出た所があり、そこに生えたカツの木、つまりヌルデには、ツトが下げてあった。虫歯に苦しむ人はここで願をかけ、痛みが治るとお礼に塩をツトに入れて納めたという。
原典より
治ったらお礼に塩をツトッコに入れてあげた。—— 茅ケ崎市史 3 考古・民俗編(茅ケ崎市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
茅ケ崎市史 3 考古・民俗編(茅ケ崎市史)
『茅ケ崎市史 3 考古・民俗編』は、神奈川県茅ヶ崎市の市史の考古・民俗編のうち、第七章「伝説と俗信」第一節「伝説」の初めの部分である。今宿の旗たての松、のどの病に効くという芹沢のぎゃーぎばあさん、寒川神社の浜降祭の縁起、南湖のやせ地蔵、下寺尾の七堂伽藍と沈んだ鐘、小和田の涙橋などの伝説を収める。社寺堂縁起と地名のいわれの項に分け、明治生まれの話者の名と地区を添えた聞き書きに、『茅ヶ崎郷土史』などの文献からの引用を交える。