落武者と平田寺
どんな伝承か
戦国時代のむかし、九之坪には落武者がたびたびやって来て、民家に刀を預けたうえで平田寺の僧になる者が多かったと伝えられる。そのため、この辺りの旧家はたいてい大小の刀を持っていたという。戦前には、そうした刀を折って別の用に使っていた人もいたと語られている。
原典より
むかし(戦国時代)、落武者が九之坪にきて民家に刀を預け、平田寺の僧になるものが多かったと伝えられる。—— 西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町の町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節をムラごとの十八項に分けて並べ、最後の項の五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。