落雷を鎮めた中種足の雷神社
どんな伝承か
昔、中種足の中組にはかなり広いナラの林があって、毎年のように雷が落ちた。空が少しでも光って鳴りだすと必ず落雷があったので、近くに住む人々はたいへん恐れていた。この恐ろしさから逃れようと村人たちは話し合い、雷の神を今の場所に祀った。これがいまの雷神社である。それからは不思議なことに、この土地に雷が落ちることは一度も無くなり、村人は長く安心して暮らせるようになったという。
原典より
それからというもの、不思議にもただの一度も、この土地には雷の落ちることがなくなり、村人は永く安住することができるようになりました。—— 騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史)
『騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪』は、騎西町が編んだ町史民俗編のうち、方言一覧の末尾と第9章「伝説・昔話」を収めたものである。調査協力委員や地域の老人クラブを通じて集めた二十八話で、久伊豆明神(玉敷神社)の獅子、雷電社の雨乞い、和尚の説話、いぼとり地蔵、入定塚、念仏橋、狐やムジナに化かされた話などを、話者名や郷土誌の出典を添えて載せる。章のはじめに伝説と昔話の違いを述べ、神社・寺堂・塚と橋・行事のいわれ・妖怪談の五節に分ける。