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夢告げでいぼを落とした枳立の地蔵

所在地埼玉県加須市上種足枳立(いぼとり地蔵)
年代昔
登場宮永宗一郎、話者(採録の語り手)
出典騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪

どんな伝承か

むかし、上種足の枳立の某家に絶世の美女が生まれた。娘ざかりになると顔いっぱいにいぼができ、あまりの醜さに死ぬことを考えていたある晩、地蔵が夢枕に立ち、死ぬことはない、毎日おかゆを食べて朝夕二回参拝に来れば二十一日目にいぼを全部落としてやる、いぼが取れたらその数だけだんごを作れと告げて消えた。娘が言われたとおり二十日間参ると、満願まであと一日という朝、顔を洗ったところいぼがすべて取れ、すべすべした顔になった。娘は喜んで数々のだんごを供え、泣いて感謝したという。以後いぼに困った者がこの地蔵に祈願し、治るとだんごを供えたので、いぼとり地蔵と呼ばれるようになった。

原典より

娘はいわれたとおり、毎日おかゆを食べ、二〇日間おまいりしますと、あと一日で満願という朝、顔を洗ったら、全部いぼがとれて、すべすべした顔になりました。—— 騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史)

『騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪』は、騎西町が編んだ町史民俗編のうち、方言一覧の末尾と第9章「伝説・昔話」を収めたものである。調査協力委員や地域の老人クラブを通じて集めた二十八話で、久伊豆明神(玉敷神社)の獅子、雷電社の雨乞い、和尚の説話、いぼとり地蔵、入定塚、念仏橋、狐やムジナに化かされた話などを、話者名や郷土誌の出典を添えて載せる。章のはじめに伝説と昔話の違いを述べ、神社・寺堂・塚と橋・行事のいわれ・妖怪談の五節に分ける。

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