騎西城の奥方が建てた根古屋の観音
どんな伝承か
根古屋の観音さまは、もとは根古屋城、すなわち騎西城の奥方が守り本尊としていた仏で、奥方が流産したとき、その供養のために建てたものと伝えられる。祭りは昔から年に三度あった。八月十日の朝観音は早く参るほどよいとされ、かつては夜中の二時にはもう大勢が詰めかけて安産を祈った。二月十七日の昼観音には近在から多くの馬が集まり、その健康を祈禱してもらう馬の観音として賑わった。八月十七日の夜観音には灯籠がともり、数えきれないほどの店が並んで、三つの祭りのうちでいちばんの人出になったという。
原典より
根古屋の観音さまはもと根古屋城(騎西城)の奥方の守り本尊で、奥方が流産したとき、その供養のために建てたといわれています。—— 騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史)
『騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪』は、騎西町が編んだ町史民俗編のうち、方言一覧の末尾と第9章「伝説・昔話」を収めたものである。調査協力委員や地域の老人クラブを通じて集めた二十八話で、久伊豆明神(玉敷神社)の獅子、雷電社の雨乞い、和尚の説話、いぼとり地蔵、入定塚、念仏橋、狐やムジナに化かされた話などを、話者名や郷土誌の出典を添えて載せる。章のはじめに伝説と昔話の違いを述べ、神社・寺堂・塚と橋・行事のいわれ・妖怪談の五節に分ける。