観音が飛び移った千葉寺の桜
どんな伝承か
しめじが原にあった千葉寺が永暦元年に落雷で燃えたとき、本尊の観世音は今の千葉寺の場所に立っていた桜の大木へ飛び移ったという。そのため、このあたりの家では桜を薪にしなかった。また千葉寺の開帳のときには、季節にかかわりなく桜が花を開いたので、人々はこの不思議を観音の徳としてありがたがったと伝えられる。
原典より
また千葉寺のお開帳の時には、季節にかかわりなく桜の花が咲いたので、人々はその不思議を観音様の徳としてありがたがったと伝えている。—— 千葉市の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千葉市の伝説(平野馨)
『千葉市の伝説』は、平野馨が千葉市内に伝わる伝説をまとめた文章である。日本武尊と弟橘媛、行基、千葉氏の祖と天女、源頼朝、徳川家康・家光にまつわる話を中心に、神社仏閣・塚・泉・池・橋・地名の由来や、千葉笑い・雨降かっこなどの行事の起こりを集める。四十三の短い項を古代から近世へおおむね時代の順に並べ、多くの見出しに町名を添え、ところどころに別伝や発掘調査の結果を書き添える。