トップ > 千葉県の伝承 > 成田市

伊能の殿様

所在地千葉県成田市伊能(伊能城)
年代室町期・伝承
登場伊能朝辰、国分若竹丸、伊能式部、伊能守胤、伊能城を築いた城主、朝辰の子
出典大栄町史 民俗編

どんな伝承か

伊能で城山と呼ばれる台地には中世の城があり、城主は豊後国の出という伊能氏だった。室町時代の前期に伊能式部が城を築き、その孫の朝辰は真月と号した学問好きで、義に厚い武将と伝わる。そのころ矢作にあった味方の城の主、国分若竹丸はまだ幼く、朝辰が城代となって矢作城を守っていた。やがて里見氏の大軍が香取郡に攻め込んで城を次々に落とし、矢作城にも迫った。朝辰は若竹丸をかばって戦ったが多勢に敵わず、腹を切ってはらわたを敵に投げつけ、壮絶な最期を遂げたという。矢作城と伊能城はこのとき落ち、朝辰の子の守胤らが父の遺言で若竹丸を逃がそうとしたが果たせなかったという。

原典より

このとき朝辰は、若竹丸を守りながら奮戦したが多勢に無勢で、ついに腹を切り自分のはらわたを敵方に投げつけ壮烈な戦死をしたという。—— 大栄町史 民俗編(大栄町) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大栄町史 民俗編(大栄町)

『大栄町史 民俗編』は大栄町の町史の民俗編で、ここに収められているのは第六章「ことばと生活」第一節「伝説」の部分だけである。北総台地にある町内の地区ごとに、源頼朝の鞍掛けの松、城主大須賀氏・伊能氏の話、弁天様と道祖神、狐・狸・河童・大蛇の話、作男や長者の話、古墳の埋蔵金の話などを伝える。伝説は歴史・神仏・動物・人物に関する伝説と「トーカとムジナの話」の五項に分けられ、末項では狐に化かされた体験とムジナの火の話を「〇」の箇条で並べる。

種別から探す

里見氏落城城山切腹

成田市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『大栄町史 民俗編』の伝承