牛の鼻を取った小僧と泥に汚れた脚
どんな伝承か
鹿児島市の西郊、江月門というところの農夫が、田を耕すうちに手が疲れて動かなくなっていた。そこへ一人の小僧がどこからか現れ、牛の鼻を取って軽々と牽き立てると、仕事は常の倍の速さで進み、たちまち耕し終えた。名を尋ねても小僧は笑って答えず、どこへともなく立ち去った。家に帰って日ごろ信心する地蔵尊を拝むと、その脚は泥に汚れていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。