池を干す農夫をねぎらった水底の人
どんな伝承か
享保年間の八月一日、ある農夫が井手を落とし、魚を捕ろうとしてこの池の水を干そうとした。ところが水はいっこうに減らず、夕方になって水底から怪しい姿の人が現れ、ねぎらいの言葉をかけて消えた。するとたちまち池は元どおり満々と水をたたえたという。以来この池を辛労池と呼び、ここの魚は捕らないことになっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。