鴛鴦の雄雌を射た入道と片葉の菰
どんな伝承か
保元のころ、有平入道某がこの沼で鴛鴦の雄を射た。その夜の夢に女が現れ、泣きながら歌を詠んだという。翌日、同じ沼で雌鳥を射たところ、その翼の間に前日射た雄の首を抱えていた。入道は悔いて一寺を建て、鳥を弔ったと伝わる。沼には片葉の菰が生えるが、これは鴛鴦の情がかたちになったものといわれ、沼の中の弁財天は片葉の弁天と呼ばれている。
原典より
保元中有平入道某がこの沼で鴛鴦の雄を射た。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。