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西湖で雨を止めた話

所在地山梨県南都留郡富士河口湖町(西湖)
年代現代
登場シバナンダ、話を聞いたヨガの師
出典続 山だ原始人だ幽霊だ

どんな伝承か

インドのアシュラムで、ヨガの聖者シバナンダ師に、これまで何か不思議なことをしたかと問われ、著者は次の出来事を語った。富士五湖の西湖のほとりで五、六人の友人と休んでいたとき、湖の向こうから黒雲とともに大粒の雨が猛烈な速さで迫ってきた。荷物も雨具も二キロ先の茶屋に置いてきていたため、著者が雨しぶきに向かって両手をあげ、待ってくれと叫ぶと、雨は目の前で止まった。一行が茶屋へ急ぐ間、雨はすぐ後ろをついてきたが追い越しはせず、茶屋に飛び込んだ途端にあたりは激しい雨に包まれた。師は、ここで雨やみの術を身につけていけと言った。

原典より

すると大雨は眼前でストップし、われわれのところまで来ないで、立ち去るのを待っていた。—— 続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・1972年(昭和47年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・1972年(昭和47年))

『続 山だ原始人だ幽霊だ』は、西丸震哉の随筆集で、あとがきの日付は昭和四十七年三月十日である。出版の都合で前後編に分けたうちの後編にあたり、ニューギニアやニューブリテン島、トロブリアンド島の部族を訪ねた探訪記と原始社会の食生活論に続いて、幽霊についての自説と、自身や身内が出会った怪談を収める。終わりには手相、テレパシー、呪い殺し、雨やみの術、インドから自宅へ魂を飛ばす実験の話が並び、カバーと挿絵も著者が描いたとあとがきにある。

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