日光千里眼が当籤債券を的中
どんな伝承か
主人が入院の金に困っていると打ち明けると、千里眼の男は入院すればよい、金は来年の二月になれば入ってくると平然と答えた。二度の的中で力を信じた主人は入院して病も治ったが、二月になってもどこからも金は入らない。金のことだけは外れたと苦笑しながら、手持ちの勧業債券を数枚、銀行へ持って行って換金しようとすると、その番号の中に千円の当たり番号があった。銀行員のくせにとからかわれながら金を受け取り、予言が当たっていたことに改めて驚いたという。
原典より
銀行で其債券の番號を調べると千圓の當籤番號がある—— 心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊哲学の現状(高橋五郎・1919年(大正8年))
『心霊哲学の現状』は、高橋五郎が大正八年に著した心霊研究の概説書である。英国のロッジが戦死した子レイモンドの霊と交わした冥界通信をはじめ、欧米の交霊術と霊媒の実例を訳して紹介し、日本の催眠術と千里眼の流行、御船千鶴子・長尾郁子の事件、霊光や念写までを論じる。篇と章に分け、心霊哲学とキリスト教、クリスチャン・サイエンス、淘宮術との関係や、太霊道など国内の霊術諸派も取り上げ、ところどころに評註を添える。