三隣亡の丸い餅で田畑を奪う呪い
どんな伝承か
三隣亡は暦に記された日で、旧暦の月ごとに亥・寅・午の日がそれに当たり、家を建てるのを忌むとされる。市域には、他人の田畑を手に入れたいときは、三隣亡の日に餅など丸めたものを田畑に埋め、それを持ち主に食べさせれば、やがて自分のものになるという言い伝えがある。三隣亡は「隣三軒を滅ぼす」とも言われ、丸い餅や団子、まんじゅうを食べさせられると、身代がそれを仕掛けた家へ移ってしまう。この企みを防ぐには、庚申様の掛け軸を相手の家の方へ向けて掛けるとよいという。
原典より
市域には、他人の田や畑を自分のものにしたいときには、三隣亡の日に、餅など丸めたものを田畑へ埋め、それをその持主に食べさせれば、やがて自分のものになるという俗信がある。—— 伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説(伊勢崎市(編)・伊勢崎市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説(伊勢崎市(編)・伊勢崎市史)
『伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説』は、伊勢崎市が編んだ市史民俗編のうち、俗信と伝説・昔話の節の抜粋である。オサキや水死体を知らせる鶏などの俗信と、赤城と日光の神戦、赤堀道玄の娘の入水、『神道集』の宮子の龍宮、義経や鎌倉権五郎にまつわる伝説を、『伊勢崎風土記』などの記録や土地の語りを引いて記す。伝説を赤城山・『神道集』・義経・権五郎・寺社・入定・城などの七類に分けて述べ、十二支由来などの昔話を続ける。