祟り畑を鎮める常清寺の権五郎堂
どんな伝承か
源義家の家臣鎌倉権五郎景政にまつわる御霊信仰の言い伝えは、利根川・広瀬川・粕川の沿岸に点々と残る。下植木の中組、粕川に架かる植木橋の近くにある常清寺の境内には、権五郎をまつる権五郎堂があり、毎月十八日が縁日とされる。堂は昭和七年ごろに建てられたものだが、この地には祟り畑の言い伝えがあった。恨みを抱いて死んだ者の霊が祟るので、その霊を鎮めるために建てられたのだという。権五郎の名が御霊と結びついたのは、「五郎」と「御霊」の音が通じるためである。
原典より
権五郎堂は昭和七年ごろに建てられたが、ここには祟り畑の伝承があった。—— 伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説(伊勢崎市(編)・伊勢崎市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説(伊勢崎市(編)・伊勢崎市史)
『伊勢崎市史 民俗編――俗信と伝説』は、伊勢崎市が編んだ市史民俗編のうち、俗信と伝説・昔話の節の抜粋である。オサキや水死体を知らせる鶏などの俗信と、赤城と日光の神戦、赤堀道玄の娘の入水、『神道集』の宮子の龍宮、義経や鎌倉権五郎にまつわる伝説を、『伊勢崎風土記』などの記録や土地の語りを引いて記す。伝説を赤城山・『神道集』・義経・権五郎・寺社・入定・城などの七類に分けて述べ、十二支由来などの昔話を続ける。