天狗が造りかけた榛名富士
どんな伝承か
上野の榛名に伝わる山と湖の由来話である。昔、天狗が一晩で富士と同じ高さの山を築こうと土を運んだが、あと一振りというところで夜が明けてしまい、抱えていた土をこの地に捨てた。それが出来かけの山、すなわち榛名富士であり、土を掘り取った跡が榛名湖だという。別伝では大人が二人、鶏が鳴くまでと期限を切って山造りを競い、駿河富士を造る男が相手の遅れを見て自らの仕事をやめ、勝負に負けたとも語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。