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硝酸銀炙り出し文字の透視

所在地香川県丸亀市
年代明治43年12月11日
登場長尾郁子、菊池俊諦、福来友吉、源良英、乾板の撮影に立ち会った文学士
出典観念は生物なり

どんな伝承か

長尾郁子の透視で封入物を長尾家の別室に置いたことが疑いを招いたため、著者は条件を厳しくして実験をやり直した。明治四十三年十二月七日、著者は大学の心理学実験室で「哉天兆」の三字を写真乾板に撮り、現像しないまま黒い紙で包んで丸亀の菊池俊諦に送った。同時に薄い硝酸銀液で同じ文字を白紙に書いた炙り出しを封じて送り、実験が終わるまで菊池の家に留めるよう頼んだ。十一日午後、長尾家の離れ座敷で夫人は四分足らずで「哉天兆」と書き、取り寄せた炙り出しを火にかざすと、同じ三字が薄赤く浮かび上がったという。

原典より

依りて、直に車夫を私宅に聴らしめ、封入炙り出しを取り寄せ、開封し見たるに、哉天兆の三字が極めて薄赤く現はれ居たり。—— 観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

観念は生物なり(福来友吉・心霊・念写研究)

『観念は生物なり』は、福来友吉が諸雑誌に発表した論文を集めた心理学と心霊研究の論集で、日本心霊学会刊、序は大正十四年春に箕面山の麓で記されている。観念と身体の関係、夢、潜在精神と病気、プランセット(自動書記)、狐憑病の伝染や尼寺のヒステリー、宮本武蔵の剣道などを論じる。明治四十三年以来接した御船千鶴子・長尾郁子・三田光一ら八人の通力者の透視と念写の実験も報告し、「観念と身体との関係」から「生命学と心霊研究」までの十四篇を収める。

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