汗かき地蔵と安産祈願
どんな伝承か
那珂町横堀に、汗かき地蔵と呼ばれる地蔵尊がある。いまから約二八〇年前、稲田の東聖寺二〇代の香起上人が、寺の四方固めと鬼門除けのために建てたと伝えられ、安産を守る御利益があるとされる。この地蔵に願をかけた妊婦がお産のさなかに地蔵の姿を仰ぐと、全身を流れるほどの汗が見られるという。縁日は旧暦の正月・三月・六月・八月の各二四日の年四回で、三月が大縁日にあたる。
原典より
この地蔵様に祈願をこめた妊婦が、出産の最中に地蔵様の尊体を仰ぐと、全身に流れるような汗がみられると伝えられている。—— 勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史)
『勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神』は、勝田市の市史の民俗編のうち、「信仰生活」の部の一部である。鎮守祭礼の移り変わりに続いて、屋敷神や同姓の家々で祀るウジガミと系図祭り、カマド神やエビス・大黒などの屋内の神々、病気や安産の祈願を集める小祠を、市域のムラでの調査と聞き取りによって記す。後半では流行神として上高場の六地蔵、腹切り佐七、塚信仰、東石川大島の無縁様を取り上げ、その由来と信仰の広がりをたどる。