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馬渡の弘法様

所在地茨城県ひたちなか市大字馬渡上宿(弘法様)
年代伝承
登場寮のシモリの坊
出典勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神

どんな伝承か

馬渡の上宿では弘法様を祀っている。もとは真言宗の寮(庵)の本尊で、寮には耕地があり、仕守をする坊主がいた。この坊主は葬式で鉦を叩き、墓の掃除も受け持ち、盆にはハカナギといって檀家から麦や米をもらい、彼岸の供え物や耕地の作物で暮らしていた。二一日が弘法様の日で、上宿のおばあさんたちが集まって念仏を唱えた。この弘法様に祈ってもお産が軽くなるという。寮が火事で焼けたとき、坊主が弘法様だけを背負って逃げ出したので、いまは小さな祠の中に祀られている。

原典より

寮が火事で焼けてしまって、寮の坊主が弘法様だけを背負って逃げたので、現在は小さな祠のなかに祀られている。—— 勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神(勝田市(編)・勝田市史)

『勝田市史 民俗編――小祠の信仰と流行神』は、勝田市の市史の民俗編のうち、「信仰生活」の部の一部である。鎮守祭礼の移り変わりに続いて、屋敷神や同姓の家々で祀るウジガミと系図祭り、カマド神やエビス・大黒などの屋内の神々、病気や安産の祈願を集める小祠を、市域のムラでの調査と聞き取りによって記す。後半では流行神として上高場の六地蔵、腹切り佐七、塚信仰、東石川大島の無縁様を取り上げ、その由来と信仰の広がりをたどる。

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