寝釈迦を起こすと死ぬ
どんな伝承か
寺田の上郷にある集会所のわきのお堂には、横たわった姿の珍しい釈迦像が納められている。一年中寝ていては背中が痛かろうと、ある人がそっと像を起こしたところ、その人はすぐに熱病にかかって死んだ。二度目に自分が起こすと名乗り出て持ち上げた人も、腸チフスにかかって二、三日で亡くなった。それからは年寄りたちも恐れて誰も触らなくなったという。寝釈迦を起こすと雨が降るとも言い伝えられている。
原典より
ここで年中寝てては背中が痛かっぺからって、そうっと起こした人はすぐ熱病にかかって死んじゃった。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。