笠ぬき沼2
どんな伝承か
宮渕の男性が語る笠ぬき沼の話。一服しようと蓑を据え、笠を置いて座ったところ、その場所が抜けて沼になったという。笠のように丸い形になったので、今も丸い沼なのだと伝えられる。この沼に魚釣りに行くと、桶のまわりを細い蛇がくるくる回って邪魔をするといい、釣りをしてはいけない所なのだろうと話者は聞いている。
原典より
一服やるうちに蓑すえて、笠置いて坐ったところ、そこんとこ抜けちゃって沼になったって、丸く、笠のように丸い沼に、丸く沼になっちゃったって聞いてなあ。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。