トップ > 神奈川県の伝承 > 逗子市

お夏ぎつねと孫三郎狐の嫁入り提灯

所在地神奈川県逗子市新宿(披露山)
年代伝承
登場お夏狐、孫三郎狐、鼻黒狐、飯島の狐(お夏狐とともに捕らえられた)
出典逗子市史 別編1 民俗編――伝説

どんな伝承か

逗子に伝わる狐の話で名高いのは、新宿の披露山にいたお夏ぎつねと、久木の孫三郎狐である。この二匹が夫婦になるというので、嫁入り行列の提灯が見えたという。久木と新宿の境にあった馬棄場から披露の七曲りまで、灯がゆらゆらと連なって進むのが遠くからもよく見え、人々は狐の嫁入りだと語り合った。二匹はたびたび逢いに通ったが、鉄道が通ってからは嫁入りは見られなくなった。当時の披露は九戸、新宿は十九戸の寂しい所だった。お夏狐は新宿稲荷へ下る途中の七曲がりにすみ、女や娘に化けて通る人の油揚げや魚を奪ったので、山狩りで飯島の鼻黒狐とともに捕らえられたという。

原典より

この二匹は夫婦になるというので、嫁入りの行列の提灯が見えた。—— 逗子市史 別編1 民俗編――伝説(逗子市(編)・逗子市史) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

逗子市史 別編1 民俗編――伝説(逗子市(編)・逗子市史)

『逗子市史 別編1 民俗編――伝説』は、逗子市の市史のうち、別編第一巻の民俗編にあたる巻の一部である。池子・沼間・桜山・小坪・久木・山の根など市内の土地に伝わる伝説を収め、和泉から来た一行が金を埋めたという金山権現、行基の十一面観音と大蛇、六代御前の墓、為朝の矢の根井戸、頼朝と新箸の宮、河童松、お夏狐などの話を記す。伝説の章の末に河童や狐、庚申の夜の短い話を添え、続く方言・訛語の章では逗子の語彙を五十音順に並べる。

種別から探す

逗子伝説民俗狐の嫁入り化け狐山狩り

逗子市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『逗子市史 別編1 民俗編――伝説』の伝承