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天狗に鍛え直された雨郷の森の狐

所在地千葉県成田市津富浦(雨郷の森)
年代伝承
登場稲荷神
出典大栄町史 民俗編

どんな伝承か

昔、津富浦の雨郷の森に、お稲荷様に仕える狐がいた。いたずら好きで、婚礼帰りの村人が魚の折り詰めを提げて雨郷の坂を通ると、化かして森に迷わせ、折り詰めを奪って食べてしまった。坂を一人で通れないと怖がった村人が稲荷神社に訴えると、お稲荷様は狐を叱り、谷田山にある側高神社の天狗様のもとへ修行に出した。厳しくしつけられた狐は心を入れ替え、一年後には人を助ける術まで授かって森へ戻された。その後は呼ばれればどんなに遠くても夜更けでも駆けつけて村人のために働き、村人も礼に油揚げを供えるようになったという。

原典より

折り詰めからはおいしそうな匂いが漂っていたので、狐は悪いこととは知りながら得意の化かしで村人を森のなかに迷い込ませ、折り詰めを奪い取って食べてしまったのである。—— 大栄町史 民俗編(大栄町) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

大栄町史 民俗編(大栄町)

『大栄町史 民俗編』は大栄町の町史の民俗編で、ここに収められているのは第六章「ことばと生活」第一節「伝説」の部分だけである。北総台地にある町内の地区ごとに、源頼朝の鞍掛けの松、城主大須賀氏・伊能氏の話、弁天様と道祖神、狐・狸・河童・大蛇の話、作男や長者の話、古墳の埋蔵金の話などを伝える。伝説は歴史・神仏・動物・人物に関する伝説と「トーカとムジナの話」の五項に分けられ、末項では狐に化かされた体験とムジナの火の話を「〇」の箇条で並べる。

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狐稲荷天狗化かし油揚げ

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