屋根を照らすムジナの提灯
どんな伝承か
成田市の旧大栄町に伝わるムジナの話。この地では昔、狸とムジナを区別し、ムジナは化けるとした。山の中でピカピカと何かが光っているのを見ると、ムジナの火だと言ったものである。またムジナが通ると屋根がぼんやり明るくなり、提灯の明かりのように出たり引っ込んだりした。これをムジナノチョウチン、あるいはムジナッピ(ムジナ火)と呼び、家人はこうした現象を見ると『ムジナがまた通ったよ』と話したという。
原典より
ムジナが通ると屋根がぼんやりと明るくなった。—— 大栄町史 民俗編(大栄町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大栄町史 民俗編(大栄町)
『大栄町史 民俗編』は大栄町の町史の民俗編で、ここに収められているのは第六章「ことばと生活」第一節「伝説」の部分だけである。北総台地にある町内の地区ごとに、源頼朝の鞍掛けの松、城主大須賀氏・伊能氏の話、弁天様と道祖神、狐・狸・河童・大蛇の話、作男や長者の話、古墳の埋蔵金の話などを伝える。伝説は歴史・神仏・動物・人物に関する伝説と「トーカとムジナの話」の五項に分けられ、末項では狐に化かされた体験とムジナの火の話を「〇」の箇条で並べる。