樋の水で決まった八ヶ岳と富士の背競べ
どんな伝承か
南佐久郡北牧村に伝わる話である。大昔、八ヶ岳と富士山がどちらが高いかを争った。山の神が富士の峰から八ヶ岳の峰へ樋を渡して水を流してみると、水は富士の側へ流れ落ち、富士の負けと決まった。腹を立てた富士はその樋を取って八ヶ岳の頭を打ち、横腹を蹴り上げた。そのため八ヶ岳のほうがいくらか低くなり、峰がいくつにも分かれた姿になったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。