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お札の降った家の振舞い(大迫尚道)

所在地京都府京都市
年代慶応3年12月頃
登場大迫尚道、大隈重信、目撃者・回顧談
出典日本社会経済史の諸問題-維新の御札降り

どんな伝承か

京都にいた大迫尚道も、お札降りの騒ぎを目にした一人で、後年その様子を語っている。寒い時分で、たしか十二月だったという。札の降った所には福が来るとはやされ、人々は襦袢一枚になって踊り狂いながら、札の降った家へ次々と祝いに押しかけた。迎える家は四斗樽を開けて酒をふるまい、町じゅうが拍子をとって練り歩くさまは、まるで祭りのような騒ぎだった。誰かが言い出したに違いないが、それが誰なのかはとうとう分からなかったと大迫は語っている。

原典より

お札の降った家では四斗樽をあけて振舞ふと云ふ風で、市中は賑かだつた。—— 日本社会経済史の諸問題-維新の御札降り(土屋喬雄) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本社会経済史の諸問題-維新の御札降り(土屋喬雄)

『日本社会経済史の諸問題-維新の御札降り』は、土屋喬雄の論集『日本社会経済史の諸問題』のうち、昭和六年に『中央公論』へ発表した論考「維新のお札降り」を収めたものである。慶応三年秋から京都・大阪を中心に起こり、東海道や江戸、淡路、高松にまで広がったお札降りと「えいぢやないか」の騒ぎを、大隈重信らの目撃談、幕臣の手記、流行唄、年表類から描く。騒ぎの背景に開港後の物価騰貴と王政復古への期待を見て勤王派の関与を論じ、末尾に次章の冒頭が続く。

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