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駅前で見た海の幻と長男の溺死

所在地愛知県名古屋市中村区(名古屋駅)
出典超能力の世界

どんな伝承か

昭和二十六年六月二十七日の午後四時ごろ、仕入れの帰りに名古屋駅前でバスを降りて歩いていた男性の目の前が、一瞬だけ海に変わった。幼い子どもが、その海へずんずん入っていく。はっとして立ち止まると、もう真昼の日差しに満ちたにぎやかな駅前に戻っていた。その日は小学六年の長女が学校の海水浴に出かけており、男性は念仏を唱えて無事を祈ってから、駅前の自分の雑貨店で商いを続けた。まもなく自宅から、九歳の長男が川泳ぎに出たまま戻らないと電話が入る。一キロほど離れた矢田川へ駆けつけると、長男は警察官に人工呼吸を受けていたが助からなかった。幻を見た時刻は、長男が溺れた時刻と重なっていた。長女は無事だった。

原典より

突然、私の目の前は一瞬、海となって、なかへ子供(男か女か、自分の子かどうかは不明)がぐんぐん入って行きます。—— 超能力の世界(宮城音弥・1985年(昭和60年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

超能力の世界(宮城音弥・1985年(昭和60年))

『超能力の世界』は、心理学者の宮城音弥が、かつての著書『神秘の世界』を全面的に改訂して著した超心理学の概説書で、序に一九八五年四月の日付がある。テレパシーと透視、念力、ポルターガイストと念写、未来の予知、死後の生存を扱い、パイパー夫人ら超能力者の事例と実験・統計による研究の両方を紹介する。六章と結語から成り、意識的・無意識的なサギの問題にも一章を割く。

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