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名古屋の祖母の幽霊

所在地愛知県名古屋市中区(妙蓮寺)
年代明治〜昭和
登場牧野吉晴、加藤、筆者・体験者、三年前に死んだ祖母の姓
出典私は幽霊を見た

どんな伝承か

中学二年の頃、筆者は家の都合で名古屋の伯父に預けられていた。伯父の住まいは妙蓮寺という寺の境内にあった。真夏の黄昏、銭湯へ行こうと寺の門を出て、人通りの絶えた寺町の道を歌いながら歩いていると、数間先に杖をついた小柄な老婆がふいに現れた。すれ違いざまに顔を上げて元気だねと声をかけたその老婆は、三年前に七十九歳で亡くなった祖母だった。筆者は電流のような感覚に襲われて逃げ出し、湯に入っても震えが止まらず、翌日から熱を出して寝込んだという。

原典より

間違いなく、三年前に死んだおばあさんだった。—— 私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私は幽霊を見た(東雅夫(編)・MF文庫ダ・ヴィンチ)

『私は幽霊を見た――現代怪談実話傑作選』は、東雅夫が編んだ怪談実話のアンソロジーで、メディアファクトリーのMF文庫ダ・ヴィンチの一冊である。平山蘆江・火野葦平・佐藤春夫・徳川夢声・遠藤周作・柴田錬三郎から石原慎太郎・新倉イワオ・稲川淳二まで、作家や文化人が自ら見聞きした幽霊や怪異を書いた文章を集める。目次には二十三篇と編者解説が並び、水木しげる・山田野理夫・桝井寿郎の座談「怪談詮議」や中岡俊哉「イタコの謎を追う」の抄録も含む。

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