合祀したら後家が増えた山王様
どんな伝承か
中馬場には山王様とお諏訪様が祀られていた。あるとき両社を合祀したところ、山王様を祀っていた東組に後家が相次いで出るようになった。そのため明治四十二年になって、山王様だけを元の場所へ戻したという。山王権現と諏訪大明神は夫婦だと言い伝えられており、二柱を一つにまとめたことが災いを招いたと受け取られたらしい。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
八潮市史 民俗編――伝説・怪異(八潮市(編)・八潮市史)
『八潮市史 民俗編――伝説・怪異』は、埼玉県の『八潮市史』民俗編から伝説の部分を収めたものである。市内の各地区で聞き取った稲荷火や狐の嫁取り提灯、狢・河童・蛇の話、徳川家康の鷹狩りにちなむ地名や塚の由来、地蔵や人魂、念仏橋の話を、話者の言葉づかいのまま地区名を添えて並べる。概説のあとに自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三つに分け、話の群ごとに『日本民俗事典』や『武蔵の伝説』などを引いた参考を付ける。