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金吾兵衛の墓と霊験

所在地茨城県取手市小文間戸田井(金吾兵衛の墓)
年代文政九年(1826)
登場金吾兵衛、母らを殺して処刑され、墓が霊験を持つとされた
出典取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異

どんな伝承か

小文間村の百姓金吾兵衛は働き者の孝行者だったが、若い母が夫の一周忌も済まぬうちに同じ村の勘兵衛と通じ、嫁と孫をつらく当たった。妻は疲れ果てて他界した。文政九年の暮、酒に酔った母にわが子のことで罵声を浴びせられた金吾兵衛は逆上し、母と勘兵衛、そばにいた勘兵衛の子を刺し殺し、親類の佐五左衛門に預けたわが子まで殺した。親殺しの大罪で村内大日堂脇にて打首となった。村人は戸田井の墓地に葬り、その墓に詣でると風邪とおこりに霊験があるとされ参詣が絶えなかった。

原典より

そしていつの頃からか、金吾兵衛の墓に詣でると風邪とおこりに霊験があると言われるようになったのです。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)

『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。

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