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黒板に神田と書いた被験者の言い訳

所在地東京都千代田区神田(明治会館)
年代不明
登場著者中村古峽、被験者
出典變態心理と犯罪

どんな伝承か

催眠から覚めたあとで暗示どおりに動く人は、その行いの理由を自分なりに作り上げてしまう。筆者が仏教婦人青年会の会場で行った実験がその例である。被験者には、覚めてから合図をしたら壇上に出て黒板に文字を二つ書くようにと言い含め、その指示自体は忘れさせておいた。合図を受けた被験者は黒板に神田と書く。なぜそう書いたのかと問われると、しばらく考えたのち、ここは神田だから神田と書いたと答えた。会場はまさに神田の明治会館だった。別の場所では自分の名を書いた被験者が、来場者に名を知ってもらいたかったからと弁解したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

變態心理と犯罪(中村古峽)

『變態心理と犯罪』は、雑誌『變態心理』を主宰した中村古峽による変態心理学の論集である。二重人格・夢遊病・狐憑き・神隠し・催眠術を心理学の立場から解き、大本教・天理教・金光教の神懸りを妄想や人格変換として退け、霊能を称する火渡りや針刺しなどの実験の種を明かす。終わりには迷信や二重人格のからむ大正期の犯罪事件の実話を収め、著者自身の被験者や綾部の大本教訪問の見聞も例に引く。

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