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弘法の井戸と金の独鈷

所在地群馬県富岡市妙義町八木連大久保(弘法井戸)
年代伝承/昭和に確認
登場弘法大師
出典妙義町の民俗――伝説・怪異

どんな伝承か

水に困っていた大久保へ弘法大師が来て、難儀する村人を見かねて杖で地を突き、井戸の場所を教えた。湧き出た水源に金の独鈷を埋めると、どんな日照りにも涸れない井戸になり、村人は弘法井戸と名づけて水を金水と呼んだ。水は中井戸・下井戸へも引かれ、天秤で水桶を担ぐ水くみは女の仕事で、井戸端は嫁たちの語らいの場にもなった。昭和に水道を作る際に水源を掘ると石櫃の中に独鈷があり、金ではなかったが言い伝えどおりだと村人は喜んで元のように納めた。工事の年は昭和二十六年とも二十四年とも語られる。

原典より

その時水源を掘ってみたところ、石櫃が埋められ、その中に独鈷が納められていた。—— 妙義町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第25集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妙義町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第25集・群馬県民俗調査報告書)

『妙義町の民俗――伝説・怪異』は、群馬県民俗調査報告書第二十五集『妙義町の民俗』のうち、年取りの習俗と口頭伝承を収めたものである。上高田・菅原・大久保・中里などで聞いた、お菊さま・一山和尚・爪引き地蔵、天神様や弘法大師ゆかりの石・井戸・池、大桁山や妙義山の天狗と大蛇の伝説と、屁の名人へっぴり関の話、死の知らせや火の玉、化かされた話などの世間話を収める。口頭伝承は昔話・伝説・世間話と怪異・諺と謎に分かれ、各話の末に聞いた土地の名を添える。

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